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今回は時間についての話です。「人生を生きていくのに一番大事なのは時間観念だ」これは精神科医ベテルハイム氏の『生き残ること』という著書にある言葉です。氏はアウシュビッツの収容所体験があります。収容所では、毎日のように誰かが自殺したり発狂したりしましたが、それは自分たちに時計がなかったからだと言っています。朝早くから肉体労働をさせられて、あと何時間頑張れば食事なのか、あと何時間頑張れば労働が終わるのかが全く分からなかったからだそうです。
そのため、「クリスマスになると自分たちは解放される」という噂が流れたら、自殺と発狂がピタリとなくなったそうです。このように、困難に耐える力が増すか増さないかは、先が見えるかどうかにかかっているというものです。
例えば、卒業後にどうしたいかという明確な目標がある生徒は成績が良いというのは、誰でも知っていることでしょう。先が見えない人は、我慢する力が無くて、どうしてもその日暮らしになり、瞬間の楽しさに流されがちになります。先が見えることの良い点は「今」何をすれば良いかという決断がつきやすいことです。 「先を見て生きましょう」
もう一つ、新聞の記事で取り上げられていた短歌とその記事の内容を紹介します。
「しばらくは離れて暮らすコとロとナつぎに会う時は君という字に」
新型コロナウイルスの影響で大切な人と会えないつらさや未来への希望を綴っています。
とても意味深く、五七五七七に合わせるべくコとロとナを分けた結果ソーシャルディスタンス(社会的距離をとる行動)も表現できていますし、なんといっても君という文字の中に「コ」と「ロ」と「ナ」を見つけたことが素晴らしい。学校にとってしばらく離れて暮らす会いたい“君”は生徒の皆さんです。出口はもうすくのような気もします。
日 常を取り戻すためもう少しの我慢を。
5月11日朝日新聞より