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在校生の皆さんへ(5月8日)

投稿日2020/5/8

連休の間、家族としての役割はしっかり果たせましたか?規則正しい生活、起きる時間を固定できましたか?

A・S・ニイルという英国の教育家は「人間に人生の目的はない」と言っています。人間には初めから、生きる目的があるわけではなく、人生の目的は、自分で考えるものなのだということです。この機会に、皆さんもじっくり考えてみましょう。

心理学用語に「アイデンティティ」という言葉があります。自分は何者であるかという定義のことです。生きるうえで、自分が成すべきことをなす人、責任を全うする人になるためには、このアイデンティティという意識が重要です。

ではどうすればアイデンティティが身につくのでしょうか。一つの方法として、ある一定の行動パターンを実行することがあります。毎朝、同じ時間に起きるというのもその一つの例です。

人は行動が変われば思考(意識・自覚)が変わり、思考が変われば感情が変わります。行動と思考と感情は三位一体だからです。ですから、自分の役割を意識するとは、自分のできることとやらなければならないことを意識することです。意識(思考・自覚)すれば行動も変わり、行動が変われば感情も変わるからです。

私が好きな京都のお寺に龍安寺があります。方丈庭園で三方を築地塀に囲まれた枯山水の平庭で、敷地に白砂を敷きつめ、15個の石を配し、宇宙を表現した庭です。その龍安寺には「知足のつくばい」というものがあります。「つくばい」というのは、茶室の庭先などに据える石の手水鉢(手水鉢というのは手を洗う水を入れておく鉢のこと)のことです。その石の上に「吾、唯、足るを知る」となる漢字の彫り物があります。五円玉の真ん中が四角になった形を想像して下さい。石の真ん中に四角つまり、「口」があり、口の上部に「五」で「吾」、口の左に「矢」で「知」、口の右は「唯」のつくりの部分、足も上に口が入るうまいデザインです。

「足るを知る」というのは、「あるもので我慢する」という意味ではなく、「積極的に与えられた物、ある物の中に喜びを見出す」ことです。自分自身だけで十分足りていることを知りなさいという言葉です。自信を持ち、自ら判断し、自ら律し、物事を決めていこうという姿勢が「自ら立つ」「自立」につながります。

「自立」できるように日々努力していきましょう。                                                    校長より

         校舎脇のつつじも、早く皆さんが登校する姿を待ち望んでいるかのように咲いています。 

 

         

                    

                    コロナに勝とう!~生徒応援プロジェクト~                     

                      ↓↓↓↓ク↓リ↓ッ↓ク↓↓↓↓

                    頑張る生徒たちへ教職員からのメッセージ